希少図録本 長生蘭図鑑 200種の特徴と楽しみ方・育て方 ポケットカラー事典 チョウセイラン セッコク 石斛 東洋蘭 古典園芸
長生蘭銘鑑掲載の登録品種全134種・主要未登録品種61種 フルカラー写真解説 観賞方法 栽培方法 葉芸 柄物 花物 斑入り
堀内一博 著
三心堂出版社
1997年初版
255ページ
約15ｘ11ｘ1.3cm 文庫サイズ
ソフトカバー
フルカラー
※絶版
日本富貴蘭会副理事長、静岡富貴蘭会理事長、日本長生蘭連合会常任理事、日本小町蘭協会会長等を歴任した、
長生蘭の第一人者、堀内一博氏による、コンパクトで持ち運びの便利な文庫本サイズに、
長生蘭に関するノウハウを惜しみなく詰め込んで公開。
長生蘭に関する書籍はほとんど無く、情報満載の大変貴重な資料本です。
長生蘭は大雑把にいうとセッコクの変異品種に付けられた雅名であり、その園芸的歴史は江戸時代にまでさかのぼります。おもに葉の形質の変化や斑入りなどを観賞の対象としてきたため、洋ランの華やかさには比ぶべくもありませんが、そこはそれ、万年青や富貴蘭と同様に、わが国独特の園芸文化の所産なのです。近年は花の変異にも目が注がれ、新たな長生蘭の世界が開かれようとしています。
【本書の特徴と使い方】
●本書は、日本長生蘭連合会の平成八年度版、第36号「長生蘭銘鑑」(214ページ参照)に掲載されている登録品種134点すべてと、主要な未登録品種61点をカラーページに掲載した。
●掲載順は原則として、登録品種については七種類の芸の区分ごとにそれぞれ五十音順とし、未登録品種については点数の関係から葉芸物と花物の二種類の区分にして五十音順とした。なお、芸の区分等の掲載順は不同である。
●芸の区分ごとの特徴等は以下の通りである。「無地葉変わり」は、無地の葉が羅紗・甲竜・コンペなど形質が変化した芸で斑入り以外のもの。「縞」は葉に棒縞や散り斑縞の斑柄を現すもの。「覆輪」は、葉身を取り囲むように葉縁に沿った斑柄を現すもの。「中斑・中透け」は、中斑縞・三光中斑・中透けなど葉の中心部に斑柄を現すもの。「その他の斑」は、散り斑・虎斑・曙斑など長生蘭では数少ない斑柄を現すもの。「飴矢」は、中透けの芸が矢にまで及んで矢から葉緑素が抜けたもの。「花物」は、花が変化したもので登録品種は一点だけである。
●芸の区分名等は、偶数ページは右上端に、奇数ページは左上端に記載した。
●品種名(銘ともいう)は大きい文字で記し、その下に読み方を平仮名で記した。ただし、未登録品種はすべて仮名(銘)である。
●品種解説は、それぞれ「全体」「葉」あるいは「花」「軸」に分けて特徴などを著した。
●解説等の文章中において登録品種とそれ以外の品種を区別するため、登録品種名は『」(二重かぎカッコ)でくくり、それ以外の未登録品種名または別名、絶種したものの品種名などは「」(かぎカッコ)でくくった。
●葉型や花型、葉芸、斑柄、軸の形質などは品種識別の重要な要素であるため、カラー図版とともに後段の「用語解説」の項でも解説した。
【堀内一博】著者 観光当時の情報です
1945年神戸生まれ。趣味で富貴蘭・長生蘭・東洋蘭などの伝統園芸植物を栽培。現在、趣味が本業となり、ランの専門店『静岡舎』を経営。
日本富貴蘭会副理事長、静岡富貴蘭会理事長、日本長生蘭連合会常任理事、日本小町蘭協会会長。
著書に『東洋ラン教室』『長生蘭の栽培と増殖』『ポケットカラー事典・富貴蘭』など、共著に『珍しい野生ラン』『野生ラン変異事典』など多数。
【目次】
はじめに
本書の特徴と使い方
各部の名称(全形)
葉芸の種類
斑の種類
花の各部の名称、花型の種類
登録品種の部
無地葉変わり 青千鳥、青海丸、富士丸など10品種
縞 四天大同、高千穂、政芳丸など5品種
覆輪 於多賀黄覆、昭代、満月など27品種
中斑・中透け 於多賀中斑、極黄流、豆金剛中斑など12品種
その他の斑 蜀紅錦、白牡丹、夢殿など5品種
飴矢 朝日鶴、犬丸胡蝶、天光丸など38品種
花物 都鳥
江戸時代の彩色画『長生草』
未登録品種の部
葉芸物 青甲龍覆輪、黄牡丹など30品種
花物翁 五龍の舞など 25品種
長生蘭の楽しみ方と育て方
長生蘭の歴史
銘鑑の見方
平成8年 日本長生蘭連合会長生蘭名鑑
古い長生蘭名鑑
天保7年発行の名鑑 海内長生草角觝、明治17年 愛知長生社中発行の名鑑 長生草見立鑑
長生蘭あれこれ
トンビがタカを生む 長寿のくすり 長生蘭の系統図 記号の見方
置き場のいろいろ
温室 室内 屋外 ベランダ
用土・鉢・用具
植え替え
株の整理 植え込み
株分け
株分けの方法 株分けの適期 手順
矢伏せと高子
矢伏せとは 高子とは 矢伏せの方法 高子の取り方
弱った株の見分け方
弱った株の手当て
年間の 管理
肥料と病虫害
長生蘭と実生
用語の解説
品種索引
協力者一覧
【長生蘭品種索引】より一部紹介 (*印は未登録品種 ここでは省略しています)
青甲龍
青甲龍覆輪
青千鳥
青葉笛
暁丸
茜鶴
朝日鶴
網鳥
憩
石鎚華
伊豆錦
犬丸胡蝶
宇宙
「梅ヶ枝」変雲龍牡丹
大江覆輪
大江丸
翁
長船
於多賀黄覆
於多賀中斑
於多賀丸
折鶴
織姫
鶴宝
姫
陽炎
勝山覆輪
金山金剛
雅宝丸
河千鳥
川辺獅子
買雪
貴公子
貴松丸
吉兆
黄流
黄南京丸
貴福神
黄牡丹
京玉金剛
京丸牡丹
玉宝
玉龍編
玉龍中斑
玉龍覆輪
金閣
金兜
金銀羅紗
金光簾
金鶏
金雀
金世界
金石
銀雪
金鶴
金鳥
金宝
金星
金星縞
金牡丹
金幽晃
金龍
銀龍
狂獅子
月宮殿
紅賀
黄金丸
極黄流
黒牡丹
壺天錦
琴姫
琥珀丸
五龍舞
最明寺覆輪
栄獅子
紫金城
紫甲龍
獅子丸
紫宸殿
紫仙
日月覆輪
四天大同
飛沫
島千鳥
青糸晃
青牡丹
青龍
雪狂獅子
千里丸
太閤
泰山雪
大成殿
昭代
蜀紅錦
白玉
白浜
白拍子
白太閣
瑞晃
翠宝
墨獅子
墨流
大雪宝
大同縞
大同中斑
高千穂
淡月
丹頂丸
稚児姿
茶杓丸
桃花鳥
鶴姫
青海丸
天宮殿
天光丸
天紫晃
天賜丸
天心
天童丸
天女冠
天女舞
天龍
東玉覆輪
朱鷺
朱鷺舞
土佐子
土佐姫小町
友白髪
朋安丸
南京丸
南山月
仁王丸
二条公
日輪
濡鷲
梅揚丸
白雲龍
白鶴
白兎宝
白鳳
白宝
白鳳錦
白牡丹
白綾
白石公
隼
万宝竜
瓢
卑弥呼
姫金剛
姫達磨
白壇
白狐
福牡丹
富士丸
紅木田
紅孔雀
紅小町
紅雀(中斑中透)
紅雀(花物)
紅富貴
宝山丸
宝龍
細鉾丸
牡丹獅子
舞妓
真金剛曙
政芳丸
松ノ雪
真鶴
豆金剛中斑
満月
美鈴覆輪
瑞穂丸
美濃華
都鳥
紫式部
恵
桃千鳥
日本錦
耶馬仙人
幽天
夕姫
雪丸
夢殿
楊貴妃
横綱
雷山
龍馬
緑宝
琳晃
雷電
